架空請求詐欺の手口

精神状態を乱そうとしてくる

見に覚えのない契約を主張されて、架空の費用を請求されることを架空請求詐欺といいます。
実際に契約をしていないのであれば、そのような費用を支払う必要は当然ありません。
しかし、このような請求をしてくる側は、相手の精神状態をゆさぶるためにいろいろな手口を用いてくるため、中には騙されてしまう方がいるのです。

かつては手紙やはがきなどを使った架空請求が多かったのですが、最近はメールによる架空請求が増えています。
メールの場合は不特定多数の人に送ることができて、しかも費用がかからないからです。
ほとんどの人が架空請求を無視したとしても、ほんの数人の人が引っかかれば、それによって詐欺をしている側はかなりの利益を得ることができます。

架空請求詐欺の被害は増えており、各自治体においては振り込め詐欺防止条例が制定されていることが多いです。
中にはアダルトサイトの情報料を請求するケースがあり、やましさを感じてしまうために支払ってしまうケースもあるようです。
手口がとても巧妙になってきており、自分が騙されるはずはないと思ってしまう方が騙されるケースもあります。
架空請求詐欺がどういったものなのかを知っておくことはとても大切でしょう。

架空請求詐欺の手口

架空請求詐欺にはさまざまな手口が存在しているのですが、それらを知っておくことだけでも意味があります。
まずよくあるのは、有料サイトの退会料や利用料を請求されてしまうケースです。
アダルトサイトや出会い系サイトなど、他人にあまり知られたくないようなサイトであることが多いです。

メールが届くことが多く、具体的に数十万円という料金を振り込んでくださいという文面となっています。
また、連絡を無視した場合には法的手続きをするという文章も含まれているために、焦ってしまい支払ってしまう方が多いのです。
このようなメールに対しては基本的に無視をするのが一番良い対策となります。

中にははがきを郵送してくるケースがあり、こちらはメール以上に不安になってしまうものです。
まさかはがきで嘘の内容のものを送ってくるわけがないと思い込んでしまうからです。
はがきの中に民事訴訟最終通告や民事裁判開始通達といった内容が含まれていると、どうしても不安に思ってしまいます。

基本的に何か不安なことがあれば、すぐに消費者生活センターに問い合わせをすると良いでしょう。
そうすれば、具体的にどのような対処をすれば良いのかきちんと教えてくれます。
相手に対して連絡をしないことは鉄則であり、自分の個人情報を伝えてはいけません。

見覚えのないところからのメールやはがきなどは無視してしまいましょう。
ただし、裁判所から発送されたものについては、きちんと裁判所に確認してください。