悪徳業者に当たってしまったら

悪徳業者の被害に遭ったときの相談窓口

自宅の修理やリフォーム、株式投資、宝石、健康食品等々、さまざまな商取引で、手抜き工事や法外な金額が請求されるなどの詐欺行為を働く悪質業者の被害が絶えません。
もし悪徳業者の被害に遭ったら、どこに相談すればいいのでしょうか?
悪徳業者に関する相談窓口はいくつかありますが、まずは「消費者ホットライン」に連絡するのがおすすめです。
消費者庁が管轄し、国民生活センターが対応している公的サービスで、悪徳業者などによる被害者を対象とした電話相談サービスです。

悪徳業者の被害に遭ったがどこに相談すればわからないという場合、「消費者ホットライン」に電話すると適切な相談先を紹介してくれます。
局番なしの188で、全国どこからでもつながるようになっています。
その後、お住まいの自治体の相談窓口など、適切な相談先を教えてくれます。

このほか、警察でも相談に応じています。
警察相談専用の電話窓口が設けられており、電話番号は#9110です。
詐欺に遭ったかもしれない、高額な請求を支払うよう脅されているなど、不安を感じたら相談しましょう。
相談内容に詳しい担当者がアドバイスなど、不安解消のための対応を行っています。

弁護士に相談するのもおすすめ

消費者ホットラインや警察相談専用電話は、電話の通信料金は必要ですが、公的な相談窓口なので無料で利用できます。
しかし、公共機関なので解決に時間が掛かったり、思うような解決へと至らないことがあるかもしれません。
もっと手厚いサポートが受けたい場合は、弁護士に相談するのがおすすめです。
法律に詳しい専門家がマンツーマンで対応し、返金交渉などを行ってくれます。

弁護士に依頼する場合、法律相談料や着手金、成功報酬、実費や日当などの費用が発生します。
料金は法律事務所によって異なりますが、相談料は30分~1時間当たり5000円、着手金は被害額の2~8%、成功報酬は被害額の4~16%程度が相場といわれています。
しかし近年は、初回の相談料が無料や、LINEで無料相談を受け付けている法律事務所も増えてきました。
無料相談を利用するだけでも、解決策がみえてくることが多いので、ひとりで悩まずに相談することをおすすめします。
その上で、依頼をするかどうかを決めるとよいでしょう。

弁護士に依頼したくても経済的な余裕がない場合は、法テラス・サポートダイヤルを活用しましょう。
法テラスは国が設立した法的トラブル解決のためサービスで、無料相談を行っています。
また、収入が一定額以下であるなど、決められた基準を満たしていれば法テラスが弁護士費用を立て替えてくれます。

消費者ホットライン、警察相談専用電話、法テラス・サポートダイヤルはいずれ公的なサービスなので、インターネットで検索すると詳しい利用方法などを確認することができます。
悪徳商法の被害はクーリングオフの手続きに期限が設けられているため、なるべく早めに相談するのがポイントです。
クーリングオフで、支払ったお金も無事に返ってくることがあるからです。