中古車業者の例

中古車業界を大きく揺るがした「ビッグモーター」

中古車の購入や販売において、中古車業者は重要な役割を果たしています。
さまざまな業者が存在しますが、その中でも大きなシェアを誇っていたのがビッグモーターでした。
約10年で売上高を8倍を達成するなど、急成長する企業として注目されていましたが、2023年に板金・塗装において自動車保険の不正請求が行われていたことが発覚し、業界を震撼させました。

具体的には、損傷していない箇所についても板金・塗装修理を行ったと、虚偽の報告をしていたというものです。
この不正請求に損害保険代理店の損害保険ジャパンが関わっていたことも明らかになり、波紋はますます広がりました。

マイカーを守るのは自分だけ!信頼できる中古車業者の見分け方

中古車の購入や販売では、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
ビッグモーターのような不正取り引きを行う業者に遭わないためにも、次の点に注意しましょう。

まず1点目は、お店の口コミ情報を調べることです。
接客態度やアフターケアなど、実際に利用したユーザーの声を確認しましょう。
2点目は販売価格の内訳を確認することで、コーティング費用など不要なオプション料金が含まれているケースがありますから、提示されている料金が妥当であるか内訳をしっかりと確認しましょう。
3点目は購入希望者の事故歴や修理歴を確認することで、走行距離や年式の確認は基本中の基本ですが、事故車や故障車の購入を避けることも大切です。

そして中古車を売るときは、以下の点に注意してください。
1点目は、こちらも口コミを調べておくことで、購入時と同様にユーザー満足度の高いお店を選ぶことが大切です。
2点目は複数の業者に見積もりを依頼することで、1社だけでは相場より低い査定額を出されても判断できません。
複数社に査定を依頼することでおおよその相場が分かり、適正価格で買取ってもらえます。

3点目は、買取に出す前に車の全体像を動画で撮影しておくことです。
引き渡し後にキズを付けられたのに、最初からキズがついていたとして査定額が低くなるなどの事例が報告されていますから、証拠なる画像を撮影しておきましょう。
なおその際、事故歴や修理歴がある場合は隠さずに正直に伝えることも大事です。

4点目は、口約束ではなく契約書を交わすことです。
買取では、査定後に故障がみつかったなどの理由で買取価格が引き下げられる事例もありますので、そのような場合に備えて契約書を作成し、お互いが納得してから取り引きをすることが大切です。
事故歴や修復歴を正直に伝えていれば、契約後に故障がみつかった場合でも減額の理由にはなりません。
契約書があれば法的な効力を発揮するので、口約束ではなく必ず正式な書類を交わしましょう。
中古車の購入も販売も、信頼できる良心的な業者を見つけることが大切です。