車リース金融の例

車リース金融の特徴、よくある手口の詳細

裏路地のシャッターや公衆電話の近くなどにはよく貸金業関連のチラシやポスターが貼り付けてあるものですが、その中の文言としてよく見かけるのが「自動車に乗ったまま借りられる」といった自動車を担保にした貸金契約です。

いわゆる「車金融(車リース金融)」と言われる方法で、実質的に無担保で融資を受けることができるのが特徴です。
まず先に言っておくと、車を担保に金銭の借り入れをするということ自体は違法性があるというわけではなく、適法に行っている金融業者もあります。

貸金業を行う側にしてみれば、お金を貸してもし返済が滞ってしまったときにその代わりに取り立てるものがあれば信頼して貸付をすることができるというわけなので、売却をすることでまとまった金額が手に入る自動車はれっきとした担保の役割をします。

正規の金融業として登録をしている業者もありますが、いずれにしても担保をとる場合には車検証を預かり貸付をするタイミングに合わせて名義人を本人から貸金業者に変更をします。
これによりもし返済が滞った場合にすみやかに車両を売却することができ、かつ借り入れた側が勝手に自動車を処分することができなくなります。

これが「乗ったまま融資を受けられる」というしくみなのですが、悪徳金融の場合には自動車を担保にするというときにとんでもない手数量を上乗せすることがあります。
金利については法定金利がありますが、手数料については厳密に規定がありませんので自動車の市場価格に対して著しく高い手数料が請求されてしまったりします。

すべての自動車が担保になるわけではない

自動車を担保にしたリースの場合、全ての自動車が同じ金額の担保になるというわけではありません。
自分の自動車でいくら借り入れをすることができるかについては業者によって評価が異なるので、まずは最初の問い合わせで評価額を尋ねておくということが必要です。

車金融をうたう業者の多くは、まず最初の電話で持っている自動車の車種や年式などを詳しく聞きそこである程度金額を算出します。
その後その自動車に乗って待ち合わせ場所まで来てもらいそこであらためて評価をしてもらって貸付を受けられる金額が決まります。

一般的には人気の高い車種なら高い金額で担保にしてもらえるのですが、どちらかというとすぐに次の買い手がつく軽自動車の人気車種が好まれる傾向にあります。

高級車両ももちろん高額担保の対象になりますが実際に闇金でお金を借りるほど切羽詰まっている人で持ち込まれるということはあまりありません。

年式が10年を超えていると値段がつかなくなってしまう車種がほとんどなので、「自動車を担保に融資」というポスターも鵜呑みにするのではなく慎重に利用してください。