紹介屋の例

紹介屋の特徴、手口の詳細

紹介屋というのは文字通り、連絡をうけた人に対して貸付をしてくれる業者を紹介する業者のことです。
ただし注意をしておきたいのは紹介は無料で行ってくれるのではなく、法外な手数料を請求されることがあるという点です。

紹介屋が最初から紹介屋というような体裁をとっていることはなく、一見普通の金融業者であるかのような広告を出しています。
インターネットのWeb広告や新聞の折込チラシなど、ぱっと見た感じ信頼できそうな文言で広告を出しておきそこに連絡をしてきた人に対して「うちじゃ貸せないので貸してくれるところを紹介してあげる」といった言い方で他の業者へ取次をします。

この取次は特に大したことをするわけではなく、ただ別の業者の連絡先を教えただけといったことも多いのですが紹介をしたのだからといって法外な紹介料が請求されてきたりします。

実際に被害にあった人の話を聞いてみると、紹介屋からあとで請求された金額は借り入れ金額の20~50%程度というのでまさに常識はずれの金額といえるでしょう。
わかりやすく言えば、最初に連絡をしたときに借りたい金額を伝えるのですが、結局別の業者から借り入れをしたあとにその金額の20~50%を手数料として請求されるということです。

紹介屋と紹介先となる金融業者は直接関係がある場合もありますが、中には全く関係のない業者であるということもあります。
つまりまず自分のところでお金を借りたがっている人の住所氏名や借りたい金額と言った情報を集め、その情報を元に適当な業者へとたらい回しにします。
そしてそこでうまく借りることができたならしめしめとばかりに集めた個人情報をもとに手数量を請求するという流れです。

紹介屋のもう一つよくある手口として、債務整理をする弁護士や司法書士を紹介するという事例もあります。
闇金を利用しようと考える人というのは、銀行のキャッシングや消費者金融のカードなどではそれ以上借りることができなくなっている人なので、借金を一本化するといった理由で法律の専門家を紹介することがよくあるのです。

こちらも当然弁護士などへの紹介手数料が請求されることになりますので、仮に一本化などができたとしてもそれ以上に借入金額が大きくふくらむことになってしまいます。

無利子・無担保など甘い言葉に用心

紹介屋の特徴として、最初に出す広告に「無利子・無担保」などの一見便利そうな情報が掲載されています。
はじめから自分たちが貸す気がないわけですからいくらでもおいしい情報を盛ることができるためです。

その情報を信じて個人情報や現在の借り入れ状況を話してしまうとそこにつけこまれることになりますので、まずはあまりにもおいしすぎる広告は疑ってかかるということが重要になります。