振り込め詐欺の手口

大きな社会問題

世の中にはさまざまな詐欺が存在しているのですが、その中でも問題視されているのが振り込め詐欺です。
これはお金を振り込むことを要求する詐欺であり、これによって数百万円という大金を振り込んでしまい被害にあったという方はたくさんいます。
振り込め詐欺という名称が生まれたのは2004年のことであり、マスコミを中心としてさまざまなところで話題になったため、ほとんどの人がその存在を知っているのですが、未だに被害者がいます。

かつてはオレオレ詐欺といわれていたのですが、手口が多様化したことによって、統一名称として振り込め詐欺という言葉が生まれました。
実際に振込をするだけではなくて、郵便や宅配便を利用したり、代理人を使うケースもあります。
2014年には振り込め詐欺の被害額が375億円に達しており、大きな社会問題となっているのです。

2014年の窃盗の被害総額と比較すると3倍以上の数字となっており、年々深刻化しています。
初期は単独犯や多くても数人程度による犯行が主流だったのですが、今では組織として大規模に行われていることが増えています。
マニュアルがきちんと作成されており、訓練をしたうえで振り込め詐欺が行われているのです。
暴力団とつながりがあるのではないかという指摘もあり、資金源になっている可能性もあります。

振り込め詐欺の手口

振り込め詐欺の中でも最も一般的な手口として知られているのはなりすまし詐欺です。
こちらは主に親類縁者を装い、急にお金が必要になったと嘘の訴えをして、指定した口座に現金を振り込ませるという方法です。
あるいは、直接呼び出されてしまい、現金やキャッシュカードなどを騙し取られるというケースもあります。

親類縁者だけではなくて警察官や犯罪の被害者、あるいは暴力団関係者を装うケースもあります。
このようなケースではきちんと家族や警察に相談をするべきでしょう。
そうすれば、どう考えても怪しい状況であることが分かるため、詐欺を防げます。

架空請求詐欺は昔から存在しており、今でも多くの被害者が存在している手口となっています。
有料サイトの利用料金を架空の事実として伝えられて、その料金を振り込ませるという手口がよくあります。
メールや文書などが送付されることが多く、見に覚えがなかったとしても信じてしまうことがあるのです。

最近は電子マネーを購入させて、その番号を要求されるケースが増えています。
その他には、税金や医療費を返還するという連絡が来て、そのための手続きをATMでするように指示をするのですが、それによって犯人側の口座にお金を振り込ませるという手口があります。
振り込め詐欺の手口は年々巧妙になっており、騙されやすくなっているため気をつけましょう。