フィッシング詐欺の手口

フィッシング詐欺とは

フィッシング詐欺が最近問題となっています。
これは、銀行やクレジットカード会社を装ったメールを送り、相手の情報確認や登録情報の更新という名目でパスワードや口座番号、暗証番号やクレジットカード番号といった個人情報を窃盗する詐欺です。
年々この手口が巧妙となっており、詐欺と気づけずに個人情報が奪われるケースが増えています。

様々な手口がありますから自分がいつ当事者になるかはわかりません。
そこで、日頃から様々なフィッシング詐欺の手口を知るようにして対策を練ることが重要です。

よくある手口

フィッシング詐欺はさまざまな形で行われます。
従来のメジャーな手口としてはメールへの返信で個人情報を伝えるものでした。
それが今ではたくさんのパターンが出てきており、一瞬ではフィッシング詐欺だとは気づけないものも多数です。

例えば、最近よく見かける手口としてインターネットウイルスを利用したものです。
金融機関やカード会社を装ったメールにファイルが添付されており、そこに個人情報の入力が求められルため、多くの人が疑うことなく入力をします。
実はこの添付ファイルがウイルスであり、入力した情報が第三者の手に渡ってしまい悪用されるのです。

この手の詐欺は、かなり細かく作り込まれていて一見実在する金融機関から届いたものだと思うものです。
ロゴや本社情報などもしっかりと実在するものが使用されているために、ファイルを見ただけでは気づける人はほとんどいません。
送られてきたメールが詐欺であるか確認するには、送り先に問い合わせをしてそのようなメールを送っているのか確認する必要があります。

金融機関以外でも注意が必要

この手の詐欺は銀行やクレジットカード会社を名乗ったものがほとんどだと思われがちです。
しかし、最近ではインターネット通販の会社やオンラインゲーム、SNSを謳ったものも出てきています。
それ以外にも友人や家族のなりすましも確認されており、メールの多くは一度疑う必要が出てきているのです。

2012年には不正アクセス禁止法が一部改正されて施行されています。
これによって不正に入手することも情報を悪用することも、詐欺に利用することも処罰されるようになりました。
それでも詐欺は無くなりません。

被害に遭わないためにはフィッシング詐欺の手口を覚え、見抜くスキルを身につけることが重要です。
まずは、アドレスが本物であるかの確認をします。
接続するアドレスとアドレスバーに表示されるURLとが違うことがあり、これはフィッシング詐欺のサイトであることが多いです。

次に他者からオンラインバンキングやクレジットカードの取引履歴といったものを閲覧されていないか確認することも重要です。
不正アクセスがあれば何らかの悪用をされている可能性があるので、すぐに銀行やカード会社に問い合わせをして対策をしてもらいます。
また、自分自身も予防策として必ずログアウトする習慣をつけたり第三者が利用できるパソコンでは使用しないようにしたりすることが重要です。