屋根業者の例

悪徳な屋根業者の手口

屋根工事の悪徳な業者が用いる手口に訪問営業があります。
こちらから「屋根の修繕工事をしてほしい」と依頼したわけでもないのに、ある日突然訪問し営業をかけてくるパターンです。
訪問営業をする業者が常に必ず悪徳業者とは限りませんが、少なくとも、それほど優良な業者とは言えないでしょう。

なぜなら、優良業者であれば訪問営業などする必要がないからです。
すでにリピーターを獲得しているはずですし、営業を行うとしても広告やホームページなど間接的な方法を用いるでしょう。
したがって、突然自宅を訪問し、屋根を工事する必要があるなどという業者は悪徳だとみなしてかまいません。

訪問営業ではなく、こちらから修理を依頼した業者であっても完全には安心できません。
屋根業者のなかには、悪徳業者も紛れています。
そういう業者がよくやるのが、最初に取り決めた契約を最後まで遂行しない手口です。
最初に交換すると約束していたはずのパーツを、屋根だから一般の人の目には付かないことをいいことに、放置したまますべて完了したかのように費用を要求します。

また、屋根の塗装を塗り替えてもらう場合に気をつけたいのが、中塗りをしない業者です。
屋根でも外壁でも塗装は3回塗りが基本ですが、悪徳業者のなかには2回目の中塗りを省略することがあります。
塗装の回数が少ないほど手間もコストも省けるからです。
それでいて、依頼者にはあたかも中塗りまでしっかりしたかのような顔をして費用を請求します。

さらに最初に工事費用の全額の支払いを要求し、料金を受け取った後、工事をせずに行方をくらますような悪質な業者もいます。
全額前払いの業者は避けた方がよいでしょう。

屋根業者の見極め方

訪問営業の手口に引っかからないようにするのは簡単です。
訪問営業の業者には、何を言われても屋根修理を任せないとルールを決めておけばよいだけです。

たとえば、「サービスとして無料で点検させていただいています」や「たまたま通りかかったんですが、すぐ修理しないととんでもないことになりますよ」などと言ってくる業者がいます。
お得に感じられても、また不安感を煽られても、自ら依頼したのではない業者には依頼しないと決めておけば大丈夫です。
何か言われて不安になった場合、その業者にはお引取りを願って、自分でネット等で探した業者に点検を依頼するようにしましょう。

契約通りにしっかり工事してくれない悪質業者かどうかの見極めは、契約内容をすべて文書に残すことに同意してくれるかどうかでわかります。
もしそれを拒否するような業者なら、悪質業者と思って間違いありません。

また塗装を黙って省略するような手口を防ぐには、工事の要所要所で写真撮影を行うよう約束してもらうことです。
こうすれば中塗りを省略されることはありませんし、塗料を偽って安価で低質なものを使われる心配もありません。