水道業者の例

悪質な水道業者の手口

水道局の職員を名乗る詐欺には注意が必要です。
「水道管が破裂している恐れがあるから、確認させてほしい」などと偽って自宅を訪問し、確認らしきことをした挙げ句、「修繕が必要だから」といって高額な修繕費用を要求することがあります。
また最近では、「コロナで水道水が汚染されている恐れがあるから」などと人の不安感を煽って、高額な修繕工事に誘導する手口も増えています。

いずれにせよ、水道局員が飛び込みで訪問し、その場で修繕するから費用を支払えということはありません。
万が一、水道管が破裂して修繕が必要のことがあったとしても、事前に連絡があるはずです。
メーターの確認や水質検査などで連絡なしに訪問することもありませんから、もし何の連絡もなく水道局の職員を名乗る人物が現れた時には注意するようにしましょう。

上記は水道局職員を名乗った手口ですが、一般の水道業者を装って詐欺を働く連中もいます。
水道工事の内容など一般の人にはわからないので、そこを突いて法外な費用を請求するようなやり口が多いです。
特にこちらから依頼して修繕に来てもらった場合、言われるがままの料金を支払ってしまいやすいので注意しましょう。

このような悪質業者の多くは、ちゃんとした見積もりを提示してくれません。
最初にいくらかかると説明せずに工事を始めて、終わってから高額な費用を請求するというパターンが多いですから、料金の説明なしに作業に入る業者には注意しましょう。

また悪質な水道業者は、必要もないのに大規模な工事をしたがる傾向があります。
実際はほとんどお金もかけずに修理できるのに、「水栓ごとまるごと交換する必要がある」などといって高額な工事費用を請求するようなケースです。

水道業者の見極め方

水道業者が悪質かどうかを見極めるために、まず水道局指定の工事事業者なのかどうかを確認しましょう。
水道局に指定されている業者なら、その技術力やモラルに関しても法律で定めた基準以上の水準に達しているということです。
この確認だけで明らかな詐欺被害は防げます。

ただし明らかな詐欺目的で水道業者を偽っているのならともかく、ふつうに仕事をしている全国の多くの水道業者は水道局の指定事業者です。
そのため、それだけではサービスやマナーの品質も万全だと安心し切ることはできません。

優良業者を見極めるには、訪問した人のマナーに注目しましょう。
最初に社員証や名刺を示し、しっかり挨拶するのが基本です。
また、工事に入る前に詳細な見積もりを提示して、具体的な費用項目についても説明してくれるはずです。
それがない場合は、たとえ水道修理が必要な状況であっても即断は避けましょう。

可能なら、料金後払いに対応してくれる水道業者に修理を依頼しましょう。
そうすれば、後から法外な料金を請求されることもなく安心です。