近年増加している台風詐欺

台風などの災害に便乗した詐欺被害

日本でも非常に多いのが、台風や地震などの自然災害です。
残念ながら、そんな自然災害に便乗した詐欺が横行しています。
悪質な業者は自然災害が起きた時の皆さんの不安な気持ちに漬け込み、不当なお金を騙し取っています。

日本ではいつどこで自然災害が起きるか分からないため、台風詐欺など自然災害に関係した詐欺には特に注意が必要です。
この記事では、台風詐欺に関係したニュースを2つご紹介します。

市の職員を装うケースも台風19号の詐欺

2019年はかなり大型の台風19号に便乗して、悪質な詐欺が多く起こりました。
福島県相馬市では市役所の職員を名乗り、「台風の被害を受けた家屋の泥掃除や片付けを手伝います」と声をかけ、強引に作業を手伝ったあと高額な手数料を要求されるという詐欺が発生しました。
福島県相馬市の公式Twitterアカウントでは2019年10月に注意喚起を促し、市役所職員を名乗る人が助けを差し伸べてきたら「話を受けず、まずは警察や市役所に連絡ください」と呼びかけを行いました。

また栃木県佐野市の公式アカウントも【防犯情報】と題し、無料で点検などと訪問してきた業者に注意をするよう注意喚起を促しました。
何かおかしいと思った場合、警察や家族に相談するよう警察署の電話番号も掲載した上でツイッターを更新しています。

千葉県警も「台風19号に便乗し、空き巣や悪質商法の発生が懸念されます」という内容のツイッターを更新しています。
不審な訪問や電話への注意、戸締りや貴重品の管理への注意喚起を促しました。

災害に便乗したネット詐欺も

また、同じく台風19号による雨の影響で被害が出たタイミングで、卑劣なネット上の詐欺が発生しました。
多かったのは、自然災害の被災地に送金する寄付金を偽る偽のウェブサイトの発生です。

被害が起きた次の日から【TSUNAMI】【JAPAN】といった単語をドメインに利用した不自然なサイトが非常に多く出現したのです。
国連児童基金、通称ユニセフを装ってまで寄付を募るサイトもあり、連絡先や氏名、クレジットカードの情報を要求するメールも横行しました。

これらのサイトを利用し、ユーザーのコンピューターやスマートフォンをウイルスに感染させることで個人情報を盗み出すタイプの詐欺も多く見られました。
【家族安否】【地震】【台風最新情報】などの言葉を含むファイルを添付したメールが災害直後に届けば、送り主がいまいちわからなくてもファイルを開けてしてしまうのではないでしょうか。
災害直後に不安になっている精神状態を悪用し、思わず開きくなってしまうファイル名を使うことで、多くの人のデバイスをウイルスに感染させたのです。