キャッシュカード詐欺盗の特徴と手口

キャッシュカード詐欺盗の特徴

特殊詐欺にはさまざまな手口がありますが、最新の手の混んだ手口が「キャッシュカード詐欺盗」です。
警官などを偽った詐欺師がターゲットに電話をかけ、「お使いのキャッシュカードが不正使用されている可能性がある」などと話します。
ターゲットがその言葉を信用したら、「預金保護のために手続きを行うので、今から伺います」などと言って自宅を訪問し、その場でキャッシュカードを巧みに盗み取るのが特徴です。

実際に訪問する人が警官の格好をしているようなケースも多く、その見た目からつい騙されてしまう人が多いです。
相手を信用してつい目を離したすきに、偽物のキャッシュカードとすり替えて本物を持ち去り、現金を口座から引き出します。
被害者が気づかないうちに盗まれていることが多いため、被害の発覚に時間がかかるのが特徴です。

キャッシュカード詐欺盗の具体的な手口

具体的な手口は、上述したように警官など信用性の高い人物を騙って電話をかけるところから始まります。
金融庁や銀行の職員を名乗るケースも多いです。

電話で「お宅のキャッシュカードが不正に使用されている可能性が高い」などと話し、相手が信頼したようなら、その後に被害者宅に訪問します。
訪問時に「キャッシュカードはご自宅で保管していただく。預ける必要はない」と言うので、被害者はつい油断してしまうのがこの手口の大きな特徴です。

それから詐欺師はあらかじめ準備してきた封筒を出し、「この中にキャッシュカードと、暗証番号を紙に書いて一緒に入れてください」と言います。
封をする際に、本人を証明するため印鑑が必要だと続けます。
多くの人はこの時点で印鑑を身につけておらず、いったん家の奥に取りに戻るでしょう。
この隙に詐欺師はダミーのカードが入った別の封筒と本物をすり替えます。

被害者が印鑑を持って戻ってきたら偽物の封筒に印鑑を押させ、自身で封をして保管しておくように言います。
それから、本物のキャッシュカードと暗証番号が入った封筒を持ち、「保護手続きは無事完了いたしました」などと何食わぬ顔で言って立ち去るわけです。

キャッシュカード詐欺盗に遭った時の対処法

上記のように、キャッシュカード詐欺盗に遭っても、自分が被害に遭ったことに気づくのに時間がかかってしまいます。
そのため、被害に遭ってからあわてても、お金は返ってこないことが多いです。
それでも、被害に遭った時は警察や弁護士などに相談するようにしましょう。

もっと大切なのは、被害に遭わないよう日ごろから対策しておくことです。
キャッシュカード詐欺盗を始め、多くの特殊詐欺は電話からスタートします。
ですので、怪しい電話をすべてシャットアウトすればよいのです。
自治体によっては防犯機能付きの電話機を貸し出しているところがありますので、利用できる場合は利用するようにしましょう。