交際あっせん詐欺の特徴と手口

交際あっせん詐欺の特徴

交際あっせん詐欺とは、たとえば多くの人が購読している雑誌などに異性を紹介するという広告を掲載して、それに応募してきた人に対して保証金や登録料などという名目で不当な料金を請求する詐欺です。
雑誌だけでなく、メールなどによっても異性を紹介する内容のメッセージが氾濫しているので注意しましょう。
うっかり応じた被害者が多額の金銭を騙し取られることが増えているとして、警察でも特殊詐欺の一つとして注意を呼びかけています。

交際あっせん詐欺の手口

交際あっせん詐欺の基本的な手口は、上述のように雑誌を使います。
雑誌の広告や投稿コーナーなどに異性を紹介するという内容を掲載し、ターゲットを募るというやり方です。
それを見た人が異性を紹介してもらえると思って連絡すると、実際には誰にも紹介してもらえず、保証金や登録料などの名目でお金だけ取られてしまいます。

また異性の情報を提供してくれたり、実際に一度だけは会わせてくれるケースもあります。
しかしすぐに音信不通となってしまい、お金だけたっぷり取られるパターンもあるので注意です。

最近では、雑誌だけでなくネットを利用した手口も広がっています。
特に注意したいのがSNSを使った手口で、たとえばFacebookなどで一般の人を装い、ターゲットに近づきます。
その後ふつうにメッセージのやり取りを繰り返し、相手に好意を抱かせてから、デートや旅行に行こうなどといって金品を要求するパターンです。

また、Facebookを使って、「相談に乗ってほしい」などと芸能人を騙ってターゲットに近づく手口もあります。
もしくは、「自分は芸能人のマネージャーで担当のタレントが相談相手を探しているので、紹介してもよいだろうか」などと言って、ターゲットを出会い系サイトなどに誘導し、高額な料金を支払わせる手口もあります。

交際あっせん詐欺に遭った時の対処

交際あっせん詐欺に遭ったと気づいたら、まず警察に相談しましょう。
お金だけ取られて紹介してもらえなかった場合だけでなく、一度は紹介してもらえたけどその後は費用だけ取られて会わせてもらえないという場合でもかまいません。
「一度だけでも紹介されたのだから、詐欺にはならないかも」と思ってしまいそうですが、不安なこと、怪しいと感じるところがあれば警察に一度は相談するべきです。

警察への相談は大切ですが、事件性が認められない限り警察は動いてくれません。
また、たとえ相談に乗ってくれても、失ったお金が返ってくる可能性は低いでしょう。
そういう場合は、国民生活センターや消費生活センターに相談することをおすすめします。
状況に応じて、適切な対処法を教えてくれるでしょう。

騙し取られたお金を取り戻したいなら、弁護士に依頼するという手もあります。
費用はかかりますが、お金を取り戻すことのできる可能性はこの方法が最も高いでしょう。