ギャンブル詐欺の特徴と手口

ギャンブル詐欺の特徴

ギャンブル詐欺とは、宝くじ、競馬、パチンコなどのギャンブルに関して、「必ず儲かる方法がある」などと誘いかけてお金を騙し取ろうとする詐欺です。

ギャンブル詐欺の手口

ロト6を用いたギャンブル詐欺の手口の例を一つ挙げましょう。
ロト6とは、選んだ数字が抽選で当たったらお金がもらえるという宝くじの一種です。
平日の夕方に毎日抽選が実施されており、その様子はネットでリアルタイムで中継されるほか、結果は翌日の新聞にも掲載されます。

ロト6詐欺の犯人は、ロト6の抽選がネットで中継されていることを知らない高齢者層を狙って詐欺を仕掛けます。
抽選が終わった日の夜に電話をかけ、「ロト6の当選番号を教えますよ」などと言ってくるのです。

それで簡単に信じてしまう人は少ないですが、詐欺師は続けてこう言います。
「今日の分の当選番号を今教えることもできますよ。明日の朝刊に掲載されるのでそれで判断してください」と、まるで公表前に当選番号を知っているかのような口ぶりです。

まさかネットですでに発表されているとも知らない被害者は、翌日新聞を見て「本当だったんだ!」と気づきます。
そこで詐欺師がふたたび電話をかけ、「言ったとおりでしょう。次の当選番号を知りたくないですか?」などといって情報提供料などの名目で金銭を要求するのです。

競馬の必勝法を教えるという手口もあります。
最初は人気の馬ばかりに賭けさせるので、確かに勝率は高いです。
それでターゲットが本格的に教えを乞いたいとなった時に、「本気でやるならまとまった金額が必要になる」などと言います。
そうやって最初に信じさせて、後から多額の金銭を騙し取るのがこの手口の特徴です。

同じく「パチンコの必勝法を教える」とSNSなどネットを通じて呼びかける手口もあります。
競馬と同様、最初は少額に設定されているので、被害者も「このぐらいなら」とついお金を払ってしまうケースが多いようです。
しかし、もちろんパチンコの必勝法などありません。

ギャンブル詐欺に遭った時の対処法

実際にお金を騙し取られてしまったのなら、すぐに警察に相談しましょう。
しかし、お金が返ってくる可能性は低いです。

またこの種の手口は、どこまでセーフでどこから詐欺なのかわかりにくいようになっています。
実際に競馬の予想屋がいるように、騙すつもりなどなく、単に情報を提供しその対価を請求しただけと言われるとどうしようもありません。
警察でも詐欺だと証明することは難しいでしょう。

そういうケースでは、被害に遭った時は弁護士に相談しましょう。
弁護士が代わりに相手と交渉してくれますし、場合によっては訴訟によってお金を取り戻せることもあるからです。
とはいえ、最も大切なのは「ギャンブルの必勝法など存在しない」ということを肝に銘じ、おいしい話に引っかからないことです。