資格商法詐欺の手口

新しい詐欺の一つ、資格詐欺

最近ではインターネット技術の多様化に伴って様々な巧妙な詐欺が増えています。
日々対策を立てていてもそれを超える新しい詐欺が出てきて騙されてしまう人がたくさんいるのが現状です。
その新しい詐欺の一つとして資格商法詐欺というものがあります。

私たちの生活は常に安定しているとは言えません。
特に長引く不況や金融不安、終身雇用制の崩壊から仕事についての不安は多くの人が抱えています。
給料カットやボーナス未払いといったこともあり得ますし、自分の働いている会社が倒産したり吸収合併したりして働けなくなることもあるのです。

そのような雇用の不安から最近は資格を取得する人が増えています。
資格を取得することで、有資格者のみが働ける仕事について少しでも安定性を得ようと考えるのです。
そして、このように堅実に将来設計をしている人を騙して詐欺を働こうとする悪い人がいる残念な現実があります。
詐欺に遭わないように詐欺の手口を知っておく必要があります。

資格商法詐欺の内容

資格に関する詐欺にはいくつかの種類があります。
資格商法、資格詐欺、通信教育詐欺と呼ばれたりしていますが、どれも資格取得を希望する人を狙ってあらゆる手段で詐欺を働くものです。

これらの詐欺は、サムライ商法とも呼ばれます。
これは、資格には弁護士や司法書士といった士とつく仕事が多いことに由来しているのです。
名前はいろいろありますが、基本的に詐欺の手口は似ています。

代表的な手口が高額な教材や講座を売りつけるものです。
この資格を取得するためにはこの講座を受けるといいということを伝えてきて、参加を促してきます。
予想問題を作成し的中率90パーセント以上とか、講座受講者の90パーセント以上が合格しているといったうたい文句もつけてくるので騙されやすくなるのです。

教材が売りつけられるケースもありますが、受講料を払ったのに実際の講座が行われなかったり通信教材が届かなかったりするケースもあります。
教材内容がひどかったり断ったはずなのに契約したことになって請求書や商品が送られてきたりするようなケースもあり、その詐欺内容は様々です。

新たなタイプの詐欺として取得すると有利という資格を紹介してくるケースがあります。
あえてマイナーな資格の紹介をすることで、この資格を取得するとこれから仕事が増えるとか国から受講料や教材費の補助がされるとかといったことをいい高額教材を売りつけるのです。
また、中には実在しない資格を斡旋してくるケースもあります。

資格商法詐欺は資格の多さから本当に教材があるのかということと資格が実在するものなのかと確認する項目が複数あります。
そこで、一つ怪しいと思ったところが問題ないと気づけたことで安心してしまいうっかり他の確認を怠ってしまうことがあるのです。
契約までは慎重になる必要があります。