詐欺にあわないための心構え

甘い話に注意

金融に関する詐欺事件というのは年々巧妙化する傾向にあります。
世間的に広く認知をされる頃には既にその方法は古めかしい方法としてほとんど使用されなくなっており、既に十分に儲けた悪徳業者は既に新しい方法を考えていたりします。

悪徳業者というのは困っている人の心の隙につけこむことが非常にうまく、あれこれと親身になって話を聞くふりをして搾り取れるところまでとことん搾り取ろうとしているのです。

まず詐欺にあわないようにするために最も重要な心構えとなるのが「甘い話はそう簡単に存在しない」ということです。
例えば今自分が非常に多く借金をしており、明日にでも返済をしなければ大変なことになるという状況の時に偶然に「超低金利・無担保で必要な金額を審査なしで即日貸付します」といった広告が目に入るということはあるでしょうか。

仮に良心的でそうした好条件での貸付をしている業者があったとしても、既に限度額ギリギリまで借りている人に対してすぐに貸してくれるというようなことがあるわけありません。

困っている時というのは自分を助けてくれる人に対して過剰な期待をしてしまうものなので、そこで付け入らせてしまうことでその後抜けられない借金地獄に陥ってしまうのがよくあるパターンです。

もう一つ詐欺事例で非常に多いのが「今だけのチャンス」「選ばれた人にだけ教える」「早いもの勝ち」といった勧誘で投資を煽るような方法です。
少し冷静になって考えれば、そんなにお得な話なら友達でもなんでもない自分に教えるようなことをせず自分や家族だけが行えばいいじゃないかと思うところですが、切羽詰まっている場合にはついつい口車に乗ってなけなしのお金を出してしまうということがよくあります。

悪徳業者と関係を持ってしまうとその後もずっと同じような事例で勧誘を受けたり、いつまで払っても終わらない利子を押し付けられたりしてしまうので入り口部分でしっかりブロックすることが重要になってきます。

脅しに屈しないで毅然とした態度を貫く

もう一つ悪徳業者に引っかからないために重要になるのが、きちんと毅然とした態度で対応するということです。
悪徳業者は始めこそ親身になって話を聞いてくれたり、一番の理解者であるかのようなふるまいをするものですが、一度お金を貸してその返済時期が近づいたとなると一気に態度を豹変させます。

本人にたいして恫喝をするだけならまだしも、家族の住む自宅や勤め先に押しかけたり、知り合いに代わりに返済するようにすごんだりといったことをしてきます。
借金が発覚したことで家族や友人関係が完全に破壊されてしまうということも珍しくありませんので、周囲を巻き込まないためにもまずは警察や信頼できる弁護士に相談をして周囲に危険が及ばないようにしましょう。