知っておきたい悪質業者の行為・言動

一度借りたら延々と続くしつこい勧誘

いわゆる闇金業者と言われるところは、一般的な金融業者と比較して貸付に関する審査がゆるくびっくりするほどすぐに必要な金額を融資してくれます。
これは他の金融機関で限度額まで借りていたり、過去に返済遅滞などをして審査に通ることが厳しくなってしまっている人にとってはかなり便利に感じることでしょう。

しかしそうした審査のゆるさにはきちんと理由があり、法的な規制によらない独自の回収方法をとっているからなのです。
通常の貸金業者は先に金融庁に登録を行うために業務内容について審査を受け、日本貸金業協会の規定によって貸付を行うのですが、闇金業者はそうした組織に所属をしているわけではありません。

貸付の審査がゆるい一方で利率が法律の基準を無視した非常に高利に設定されており、その返済が一度滞ったとなると激しい取り立てを受けることになります。

一般的な金融業者でも取り立てはかなり厳しく行われますが、闇金業者の取り立てはそんなものの比較にならないほどしつこいものです。
本人への電話やメールなどは当然として、自宅や職場にまで押しかけたり、家族や友人など本来取り立てを受ける責任のない人達のところにまで返済を迫りに行ったりします。

ですので他の金融機関と同じようなものだと思って不用意に手を出してしまうと、その後延々と勧誘や取り立てを受け続けてしまうことになります。

恐喝まがいな取り立て

90年代頃のバブルの全盛期には闇金業者が非常に厳しい取り立てをしてきました。
当時の混乱を覚えている人ならわかると思いますが、いかにもその筋の人らしい人が自宅や会社に押しかけ暴力的な取り立てを行い、事件にまで発展することも珍しくありませんでした。

現在はそうした時期の反省もあってかなり取り立てについては厳しい規制を受けるようになりましたがそれでも目立たなくなってしまっただけで裏社会では当時と同じかそれ以上に巧妙な恐喝的な取り立てが行われています。

むしろ表沙汰にならなくなった分、陰湿で精神面を追い詰める方法が取られるようになったと言えます。
もともと闇金を利用する人は何らかの「訳あり」なので、ばらされたくない秘密などがある場合にはかなり熾烈な経験をすることになります。

法律を守らないことの恐怖

闇金業者の本当に恐ろしいところは、法律を無視した徹底的な取り立てを行うということです。
どうしても返済できないという人に対しては、本来は認められていない年金や生活保護費を担保としてとったり、給与を天引きする仕事に斡旋をしたりしてきます。

整理屋などとして違法な営業をしている人の中にはもともとは利用者であったという人もおり、ズブズブと闇金の世界から抜けれなくなってしまうということもあります。