偽の通販サイトに気づく方法と対策

増えつづける偽通販サイト詐欺

ウェブ犯罪のなかでは古典的な手法とも言われている偽通販サイト詐欺。
ネットショッピングで利用される通販サイトを偽造し、ユーザーをメールやSNS、検索エンジンから誘導し、代金やクレジットカードの情報などを盗み取る詐欺の手法です。

偽通販サイトで買い物をしても、注文した商品が届かなかったり、まったく別の商品が送りつけられたりと、本物の通販サイトでは考えられないトラブルが発生することになります。
以前は海外のサイトがほとんどでしたが、ここ数年は日本国内の大手ショッピングサイトを模倣した詐欺サイトも増えており、消費者庁なども注意喚起を行う事態となっています。

偽通販サイト詐欺が増えつづける背景

古典的な詐欺手法と言われながらも、巧妙化がますますとまらない偽通販サイト詐欺。
初期の頃であれば、サイトの日本語が明らかに不自然だったり、URLが変わっていたりと、見分けるポイントが比較的多かったのですが、最近の偽通販サイト詐欺ではサイトが精巧につくられるようになり、プロが見ても有名通販サイトと間違えてしまうような偽サイトが横行しています。

以前であればサイト構築には専門的な技法と知識が必要であり、それなりの時間とコストがかかっていましたが、最近は個人レベルでも手軽に本格的なウェブサイトがつくれるようになり、ウェブ犯罪へのハードルがかなり下がっています。
また、偽通販サイト詐欺であればサイトをひとつつくり、誘導用のSNSアカウントをいくつか用意すればいいので、犯人側にとってもほとんどコストがかからない詐欺手法となっています。

偽通販サイト詐欺に気づくには?

年々巧妙になっていく偽通販サイト詐欺ですが、基本的な注意点さえ踏まえていれば怖くありません。

まず、サイト内の日本語に不自然なところがないかどうかチェックしましょう。
偽サイトの多くは人工知能による文章生成によってつくられていますから、日本語がどこかおかしかったり、フォントが自然ではなかったりします。

サイトのURLもチェックしましょう。
どんなに精巧につくられた偽サイトであっても、URLまで本物と同じにすることはできません。
普段よく使う通販サイトのアドレスをメモしておき、少しでもあやしいと感じたらURLを比較してみると偽通販サイトを見抜く手がかりになるでしょう。

偽の通販サイトはURLを要チェック!

被害が拡大しやすい偽通販サイト詐欺ですが、慎重にネットショッピングを利用することでリスクをおさえることができます。
海外の通販サイトは利用しない、利用する通販サイトをひとつに絞る、サイトのURLをチェックしておく、など、基本的な注意点をふまえておくことで被害に遭う可能性を最小限におさえられますので、チェックポイントをしっかりと意識しておきましょう。