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1980年代「豊田商事事件」について

被害総額2000億円、豊田商事事件

1980年代に起きた金融商品取引詐欺として有名なのが、豊田商事事件です。
被害総額は何とこの詐欺事件だけで2000億円にも及び、多くの高齢者が被害に遭ったとされています。

豊田商事事件では、顧客に支払い金額に応じて金地金を購入させる契約が行われましたが、その後現物が顧客に支払われる事は無く、証券を差し出して、証券の保管をお願いされます。
金は企業側の金庫に保管をされ、いずれ支払われるとのことでしたが、当然その証券は無価値な物で、ただ紙を購入するために、高額の契約金を支払ったこととなりました。

信用取引の恐ろしい手口と言えますが、言葉巧みに騙されてしまう顧客が続出。
詐欺グループはこの手口を利用し続けて、結果として2000億円も詐取する事になったのです。

詐欺事件によっては、最初はきちんとしたビジネスで行うつもりだった物の、後から経営が追いつかず、結果として詐取するという形になるものもあります。
ですが、こちらの事件は当然、最初から詐欺をするつもりで行われました。
証券を本物に見えるように細工し、確実に利益を上げることが出来ますよと、多くの顧客を誘導した、非常に狡猾な詐欺事件と言えるでしょう。

絶対に儲かる投資等無い

世の中には上手い話が山のように転がっていますが、ほとんどの場合、豊田商事事件と同じような詐欺目的の偽投資話と言えるでしょう。
絶対に儲かるという投資話は世の中にはありませんので、自分ばかりが儲かるような話を持ちかけられたら、注意が必要です。

豊田商事事件では、ターゲットを高齢者に絞り、家族と相談できないような、一人暮らしの老人に無差別に電話をしていったとされています。
電話勧誘を無差別に行って、話を聞いてもらえる、勧誘を行なえそうなご家庭を見つけたら、実際に家に赴き、詐欺を繰り返して言ったのです。

上手い話で言葉巧みに騙すだけでは無く、時には高齢者の人情につけ込んで、優しさを踏みにじるような詐欺を行ったケースも多々あります。
お金の契約を交わした後からは一切連絡が付かないというケースも多く、豊田商事事件の卑劣さを表していると言えるでしょう。

1980年代当時に流行した詐欺事件として、現在でも語り継がれていますが、こうした詐欺事件は、1980年代に限ったことではありません。
投資話を持ちかけて、全く無価値の物にお金を支払うという根本的な詐欺事件は、今でも止むことが無いのです。

いつの時代もターゲットとされやすいのは、判断力が鈍りがちになる高齢者の傾向があります。
年金をコツコツ貯蓄しているという方が多いことも、詐欺被害のターゲットにされやすい理由と言えるため、ご家族の様子を気遣うことが重要です。

2014年「東電原発賠償金詐取事件」について

東京電力の男性社員が引き起こした、東電原発賠償金詐取事件

2016年に発覚した、東京電力の男性社員とNPO法人職員の男が引き起こした詐欺事件として知られているのが、東電原発賠償金詐取事件です。
こちらの事件はそもそも、自身が起きた後、福島第一原発事故の損害賠償請求を受け付けることが発端となった事件として知られています。

当時東京電力に勤めて居た男性社員は、2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、
福島第一原発事故の賠償請求を受け付ける部署に勤務。
請求手当を代行するNPO法人に書類作成の方法などを教えて、その見返りとして、5パーセントを受け取っていたとされています。

NPO法人職員の男性はその時の教えを生かし、2014年、原発事故の影響で風評被害を受けて売上げが減ったと、嘘の申告を東電に行い、1200万円をだまし取ったとして、詐取罪容疑で逮捕されました。

お礼金を支払っていたという事もあり、この二人は非常に密接な共犯関係だったとして、賠償金詐取の疑いが両者にかけられ、結果逮捕という結末に。
諸々の管理体制のずさんさ、適当さによって発生した、実に恐ろしい詐欺事件と言えるでしょう。

国が支払いによる所が原因か

そもそも通常の企業であれば、このような社員の管理体制がずさんになる事も無く、こうした詐取被害が起ることも無かったでしょう。
この管理体制のずさんさを招いた1つの原因は、賠償金の支払いが国の立て替えという点が挙げられます。

原因が地震という事にも有ることから、当時唯一の大手電力会社を救済する目的で、国のお金で各資金が立て替えという形になりました。
東電側は、いずれは返さないといけないものの、あくまでその時は支払わなくとも良いお金として考えた結果、様々な管理体制がずさんになってしまったのでは無いかと言われています。

東電の役職員を中心に、あくまで人ごと、あくまで自分たちのお金では無いという、当事者意識が希薄になったことが、大きな原因と言えるでしょう。
もちろん真相は闇の中ですが、当事者意識が少しでも芽生えていれば、このような事態が起きる事を防げた可能性は多いにあります。

いずれの場合も、時期が時期なだけに東電の信頼は更にがた落ちに。
よりバッシングを受ける事態に発展したとして、信頼回復に努めるのに苦労するとされています。

まだまだ続く地震の影響。
全ての復興は終わった訳ではなく、まだまだリアルタイムの話として、苦しんでいる方も少なくありません。

一人一人の当事者の意識が希薄になってしまうと、同じ事の繰り返しとなる危険性が大いになります。
1つの緩みが全ての緩みに繋がると言っても過言ではありませんので、周囲の監視も厳しくすると同時に、管理体制の見直しも重要と言えるでしょう。

2017年「てるみくらぶ事件」について

旅行客の気持ちを踏みにじった、てるみクラブ事件

旅行客の気持ちを踏みにじり、国内外を問わずに多くの人々の心を踏みにじった残忍な詐欺事件とされているのが、てるみクラブ事件です。

てるみクラブは元々、海外旅行代理店業を営み、海外旅行に行くお客に変わり、航空券や宿泊券の手配をする企業として知られていました。

ですが、旅行の前日になって、「航空券が発券されないので空港に行かないでください」というメールが届き、その後のレスポンスは一切無いという事態が相次いで発生。
事前に振り込みをした旅行代金や、宿泊代の返還に関する連絡などが一切無いまま、連絡も取れなくなるという事態が相次いで起ったのです。

あろうことか、海外にたどり着いてから宿泊先の手配がされていないというケースもあり、海外に取り残される日本人観光客も多発する事態に発展。
非常に悪質な事件として、警視庁捜査二課の捜査が入る事態となりました。

被害総額二億円?悪質な詐欺事件

逮捕されたのはてるみクラブ社長の、山田千賀子です。
非常に陰湿なやり口に怒りを抱え続けて居る方がほとんどで、今もなお、お金が戻ってきていないという顧客がほとんどとされています。

山田千賀子は経営破綻をする直前になってまで集客を続け、破産手続きを開始。
顧客の前払い金なども返還もせず、説明会でも納得の行く説明がされないまま、理不尽な扱いを受けたとしている方がほとんどです。

そもそもどうしてこの事件は起ってしまったのかというと、山田千賀子の無計画な経営が、そもそもの発端になって居たとされています。
最初はきちんと売上げを上げ、経営をしていたのですが、徐々に経営が悪化、赤字を黒字にする為に粉飾決算を行い、銀行から嘘の理由で億単位の融資を受けるに至ったのです。

銀行からの融資などは全て、事業の赤字分に回された物の、全く経営が追いつかず、この事件が起ってしまったとされています。
債務超過に陥った以降も、3千万円以上の役員報酬を受け取ったことも、被害に遭った被害者の怒りに火をつける理由となったでしょう。

元々は詐欺をするつもりは無かったと言えども、結果として非常に悪質な詐欺事件を引き起こすこととなった、てるみクラブ事件。
現在でも顧客救済は全く追いついて居らず、今後も見通しが立たない可能性が高いと言われています。

当時経営不振に陥った際に、顧客から受けたお金を無断で他の運営に充てた、無計画さも問題です。
計画的に先延ばしにするのではなく、その場しのぎその場しのぎを続けた結果、続ける事ができずに破綻したのが、この事件の原因と言えるでしょう。

旅行会社を選ぶ際には、きちんとした企業を選ばざるを得ないと考えさせられた事件です。

1970年代「クヒオ大佐事件」について

結婚詐欺師歴20年、ベテラン詐欺師によるクヒオ大佐事件

1970年代~90年代にかけて、実に20年にも渡り結婚詐欺師を続けて居た男が逮捕された事件。
こちらはクヒオ大佐事件と呼ばれ、2009年には映画として描かれるほどの、衝撃的詐欺事件として取り上げられています。

こちらは、1970年~90年代、クヒオ大佐を名乗る日本人男性によって起きた詐欺事件で、自分の事を、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐と名乗り、多くの女性に結婚詐欺を行った事件です。

本名、鈴木和弘は女性に自己紹介をする際に、アメリカ空軍のパイロットをしており、カメハメハ大王やエリザベス女王の親類であると自分を紹介した後、結婚話を持ちかけ、詐欺を行ってきました。

元々容姿が日本人離れしていたことに加え、金髪に髪を染め、軍服のレプリカを身にまとっていたことから、騙されてしまう女性が激増。
片言の日本語を使うその姿に騙される女性が多く、詐欺事件の被害者となってしまいました。

被害総額は何と1億円にも及び、一度逮捕されるも、その後また詐欺を繰り返して再逮捕される運びとなり、衝撃がぬぐえない事件と言えるでしょう。

経歴や話のスケールが大きく、出所後も詐欺事件を繰り返す

クヒオ大佐事件は、冷静に考えればわかるほど、とんでもない経歴や話をしている事が多く、余程口達者で余程詐欺に手慣れて居たと言われています。

例えば、6歳でワシントン大学を卒業し、ケンブリッジ大学にも留学していた時期があるなど、学齢詐称が尋常ではなかったようです。
エール大学で弁護士資格朱徳、東京大学法学部大学院で法学博士号取得は15歳までに全て行われており、冷静に考えてもとんでもない経歴を話していたとされています。

また、結婚話を持ちかける際には結婚お祝い金として軍から5千万円が支給される、イギリス王室からも5億円の祝い金が出るなど、膨大なお祝い金の話が浮上。
結婚式の際には、ダイアナ妃のドレスを手がけたデザイナーにウェディングドレスを依頼し、仲人には田中真紀子氏、司会はKONISHIKIに依頼して、快諾済みという話もされたとのことです。

この夢でも思い描かないようなスケールの大きな話に惑わされ、結婚資金を言葉巧みに出してしまった結果、費用を回収した瞬間に失踪。
去り際には、戦争の最前線に行かないといけなくなったと伝え、もし戦死しても、君には軍から功労金が支給されるからと言い残し、姿を消すことを繰り返しました。

クヒオ大佐事件に関しては、こうして字面で見てみると明らかな嘘とわかりますが、その場にいる女性を気がつかせないのは、やはり話術と言えるでしょう。
世の中にそんな上手い話は無いという事を、頭に入れて置くことが大切と言えます。

2012年「AIJ投資顧問事件」について

年金資金運用の罠、AIJ投資顧問事件

2012年、年金資金を運用して利益を生むというクチコミで顧客を増やした結果、詐欺事件だと発覚した、衝撃的な事件が、AIJ投資顧問事件です。
こちらの被害総額はなんと2000億円にも登ると言われており、顧客運用資産の9割もが失われたとされています。

そもそも何故この詐欺事件は起ってしまったのか、詳しい原因はわかっていませんが、可能性としてあげられるのが、意図的な詐欺だったか、途中から虚偽申告をしていたかと言えます。
運用の途中で損失が出てしまった結果、それを隠そうとして虚偽申告をしてしまい、気がついたら取り返しが付かない事態に発展していたというが、後者です。

結局の所正しい所は判明しなかった物の、金額面を考えると、運用失敗と虚偽申告が組み合わさって膨れあがった可能性の他に、関係者による着服も考えられるでしょう。
いずれの場合も、AIJ投資顧問に責任があり、大きく取りざたされました。

上手い話には罠がある

当時AIJ投資顧問が人気を集めたのは、運用利回りの説明にありました。
AIJ投資顧問では、投資利回りを2002年に35パーセント前後、2003~05年には14~18パーセント、06年以降には、5~9パーセントになると謳い、お得感を植え付けたのです。

安定的な高利回りに心を惹かれ、当時リーマンショックなどの金融危機で不安定だった日本経済に訪れた奇跡と考える方も多く、残念な結果に繋がってしまったと言えるでしょう。
冷静な状況で考えれば、この利回りがいかに胡散臭いかわかる物ですが、人の心のスキにつけ込み、まんまと資金運用の話に持ち込んだと言えます。

非常に恐ろしいことに、このAIJ投資顧問事件の多くに参入していたのは、中小企業です。
中小企業が積極的にAIJ契約を結ぶ傾向があり、その結果、総合型の年金タイプが作られました。

事件発覚後、倒産をする中小企業も多く、非常に恐ろしい事態へと発展しましたが、後悔しても後の祭り。
総合型の厚生年金を活用した見直される事となり、年金運用の形としては、今ではマイナスイメージを持つ方がほとんどです。

このように、個人よりも企業全体を巻き込んで行われる事となったのが、こちらのAIJ投資顧問事件になります。
物事にはそんな簡単に上手い話は無く、きちんと警戒をして臨まないと、会社が潰れる事態にまで発展してしまうのです。

詐欺事件の被害者ではある物の、こちらは残念ながら、クチコミがクチコミを呼び、被害者が加害者となってしまったケースも少なくありません。
悪気があって進めたわけではもちろん無いものの信頼する企業から進められて始めた結果、会社倒産の危機に陥ってしまった方も多くいる、恐ろしい事件だったと言われています。

2003年「有栖川宮詐欺事件」について

偽りの結婚披露宴詐欺、有栖川宮詐欺事件

日本の象徴として知られる天皇陛下。
社会の授業でも教わる一般常識として差入れていますが、具体的にどんなご家族がいるか知らないことも多く、その全容をしないと言う方も少なくありません。

そんな国民の隙を突いたとも言えるのが、有栖川宮詐欺事件です。
2003年に起ったこちらの事件は、各界の著名人も巻き込み、大騒動となりました。

2003年4月6日、東京赤坂のカナダ大使館の地下パーティー会場で行われたのが、皇族夫妻と名乗る、有栖川宮夫妻の結婚披露宴でした。
この有栖川宮は世襲新王家の1つとして知られ、桂宮、伏見宮、閑院宮の加盟と並ぶ皇族として名乗られていました。

ですがこの有栖川宮家は、1913年、10痔雨党首である威仁親王が亡くなった段階で断絶し、皇族としての加盟は残っていません。
にも関わらず、この有栖川宮を名乗る夫妻は、完全なる偽物なのですが、実際に皇族としての名前が以前有った事も有り、披露宴出席者は、その歴史を知ることは無かったのです。

まさかお家断絶をしていたとは夢にも思わない披露宴参列者は、皇族の式に参加をしている物として、当然ご祝儀を渡し、その金額1200万円以上にも上りました。
この中には、当日販売をされていた夫婦のブロマイドを始め、各種グッズも含まれて居ます。
何と二人とのツーショットを撮るためにも料金を1万円支払わないといけないほどで、今にして思えば、非常に思い切った詐欺事件であったと言えるでしょう。

その後、この事件が発覚、犯人の偽物皇族は、逮捕されるに至ったのです。

犯人は非常に強欲

有栖川宮詐欺事件の犯人として実刑判決を受けたのが、政治団体の代表を務めていた北野康行と、自称元女子アナの坂本晴美です。
二人はあくまでこの詐欺事件を行う際のパートナー、決して内縁関係、恋愛関係、ましてや実際の夫婦だった訳でもないことで知られています。

二人はいずれも実刑判決が下され、その後刑に服すことになりますが、北野が坂本にあてた手紙を週刊新潮が掲載した際に、慰謝料請求の訴えを起こすなどの事件も起りました。
当然ながら取り上げられる事も無く終わったのですが、この事件を踏まえても、非常に二人が強欲であったことがうかがえるでしょう。

有栖川宮事件では、二人の計画の甘さも垣間見えます。
披露宴の際に提供された料理は非常に安っぽく、引き出物は何とバームクーヘンのみでだったとのことで、参列者も不思議に思っていたのだそうです。
せめてそう言った細かい部分で作り込みがされていれば、発覚も多少は遅くなったと言えます。

非常に強欲に、非常に貪欲に皇族を名乗った結果、現在に至る事を考えると、とても浅はかであったと考える方は少なくありません。

詐欺被害の検挙率

意外と身近に潜む詐欺の危険

多くの人は自分が詐欺の被害に遭うと思ってないですし、身近で詐欺事件が起きるとは思っていません。
最近はインターネットの普及で詐欺手口も巧妙なものが増えていますし、新しいものがどんどん出てきています。

自分は大丈夫と思っていても実は近くで詐欺が起こっていたり、巻き込まれた人がいたりすることは大いにあるのです。
また、その時は気付いていないだけで後から自分が詐欺に巻き込まれそうな状況に陥っていたことに気付くということもあります。

人を疑うことは良いことではありません。
しかし、最近では友人が詐欺とは気付かずに詐欺にはまって騙してくるケースもあり、巻き込まれてしまうこともあります。
万が一の時のために少しでも不審に思ったら詐欺を疑うことが必要なのです。

特殊詐欺とその現状

特殊詐欺とは、振り込め詐欺が有名な詐欺です。
オレオレ詐欺や架空請求詐欺、還付金詐欺といった振り込みを要求してきて行われる詐欺です。
しかし、最近では他にも詐欺の手口が増え横行しています。
そこで、振り込め詐欺以外でも打ち子詐欺のようなギャンブルの必勝法を情報する名目での詐欺や、交際を斡旋する名目での詐欺と言ったものも特殊詐欺とされるようになりました。

特殊詐欺というのは毎年13000件近く行われており、被害額は482億円に登ります。
被害1件あたりでの被害額は370万円とかなり高額です。

そして、その検挙率は4100件と検挙率は30パーセントにも満たないのが現状です。
万が一、自分が詐欺にあっても被害が認められないどころか被害金額が取り戻せないことがほとんどという現状があります。

特殊詐欺被害に遭いやすい高齢者

特殊被害に合う人といえば高齢者が目につきます。
確かにオレオレ詐欺や還付金詐欺にあうのは高齢者の比率が高いです。

高齢者が狙われるのには、詐欺をしようとした際に多額のお金が引き出せる点、詐欺の手口の情報が入っていないケースが多い点が理由です。
そこで、最近では高齢者への注意喚起が積極的に行われるようになっており、家族も被害が起きないように声かけをすることが言われるようになっています。

もちろん、それによって被害も減りつつありますが、どんどん詐欺師も手を変えて新しい手口を編み出してきます。
そのため、日頃から気をつけていても騙されてしまうようなこともあり得るのです。

そこで、できる対策として、高齢な家族とのコミュニケーションを積極的に取ることが重要です。
日頃からコミュニケーションを取っていれば気づけることも多いですし、何かおかしな連絡が来たときにはすぐに家族に確認をすることが思いつきます。
万が一詐欺に巻き込まれないよう、できる対策を行っておくことが重要です。

資格商法詐欺の手口

新しい詐欺の一つ、資格詐欺

最近ではインターネット技術の多様化に伴って様々な巧妙な詐欺が増えています。
日々対策を立てていてもそれを超える新しい詐欺が出てきて騙されてしまう人がたくさんいるのが現状です。
その新しい詐欺の一つとして資格商法詐欺というものがあります。

私たちの生活は常に安定しているとは言えません。
特に長引く不況や金融不安、終身雇用制の崩壊から仕事についての不安は多くの人が抱えています。
給料カットやボーナス未払いといったこともあり得ますし、自分の働いている会社が倒産したり吸収合併したりして働けなくなることもあるのです。

そのような雇用の不安から最近は資格を取得する人が増えています。
資格を取得することで、有資格者のみが働ける仕事について少しでも安定性を得ようと考えるのです。
そして、このように堅実に将来設計をしている人を騙して詐欺を働こうとする悪い人がいる残念な現実があります。
詐欺に遭わないように詐欺の手口を知っておく必要があります。

資格商法詐欺の内容

資格に関する詐欺にはいくつかの種類があります。
資格商法、資格詐欺、通信教育詐欺と呼ばれたりしていますが、どれも資格取得を希望する人を狙ってあらゆる手段で詐欺を働くものです。

これらの詐欺は、サムライ商法とも呼ばれます。
これは、資格には弁護士や司法書士といった士とつく仕事が多いことに由来しているのです。
名前はいろいろありますが、基本的に詐欺の手口は似ています。

代表的な手口が高額な教材や講座を売りつけるものです。
この資格を取得するためにはこの講座を受けるといいということを伝えてきて、参加を促してきます。
予想問題を作成し的中率90パーセント以上とか、講座受講者の90パーセント以上が合格しているといったうたい文句もつけてくるので騙されやすくなるのです。

教材が売りつけられるケースもありますが、受講料を払ったのに実際の講座が行われなかったり通信教材が届かなかったりするケースもあります。
教材内容がひどかったり断ったはずなのに契約したことになって請求書や商品が送られてきたりするようなケースもあり、その詐欺内容は様々です。

新たなタイプの詐欺として取得すると有利という資格を紹介してくるケースがあります。
あえてマイナーな資格の紹介をすることで、この資格を取得するとこれから仕事が増えるとか国から受講料や教材費の補助がされるとかといったことをいい高額教材を売りつけるのです。
また、中には実在しない資格を斡旋してくるケースもあります。

資格商法詐欺は資格の多さから本当に教材があるのかということと資格が実在するものなのかと確認する項目が複数あります。
そこで、一つ怪しいと思ったところが問題ないと気づけたことで安心してしまいうっかり他の確認を怠ってしまうことがあるのです。
契約までは慎重になる必要があります。

宝くじ詐欺の手口

誰もが買ったことのある宝くじ

誰もが一度は夢を抱いて宝くじを買ったことがあるものです。
宝くじを購入することはなくてもスクラッチを利用したり、ロトやナンバーズといったものを購入したりしたことがあるという人もいます。

やはり、賞金を夢見てもしかしたら当たるかもという期待を込めて宝くじやナンバーズといったものは買ってしまうものです。
しかし、最近ではそのような人たちを狙っての詐欺があります。
そこでここでは最近起こっている宝くじ詐欺の詳細を紹介していきます。

宝くじ詐欺の種類

宝くじ詐欺には様々なものがあります。
まずは海外宝くじ詐欺です。

メールやダイレクトメールが届き、外国の宝くじが当たったということが書かれています。
当選金額は数百万円や数千万円という金額で、それを受け取るためには申込金を支払うようにと書かれているケースが一般的です。
この際に申込金が数千円という安価であるために多くの人が指定口座に振り込みます。
もちろん、このダイレクトメールは嘘であり宝くじには当選していないので申込金を支払っても当選金は振り込まれません。

海外の宝くじが当たったと聞くと、怪しいと思うように感じるものです。
しかし、最初に支払う金額が安価であるために騙される人が多くいます。
実際に年間で被害件数は8000件ほどあります。

もっと悪質なものでは、当選金を受け取るための申込金の支払いがクレジットカードの場合です。
これも決済金額が数千円とリーズナブルであるために思わず騙されて支払ってしまう人が多くいます。

ここで、この申込金だけでなくクレジットカードの不正利用がされることが多く、これが詐欺として悪質なケースとなっています。
支払った金額が少額であるためにしばらく忘れてしまうという人も多いですし、日常的にクレジットカードの利用明細を確認しない人も多くいます。
気づくのが遅れると被害額が多くなるケースもあるので、日頃からカードの明細の確認は重要なことなのです。

他にもロトやナンバーズといった数字選択式の宝くじの詐欺も増えています。
これは、あらかじめ当選番号を教えるという詐欺の手口です。
もちろん、このような宝くじでは事前に当選番号が決まっていることはありません。

同様の手口として、いくらかお金を払えば当選数字の操作ができるという詐欺もあります。
これももちろん、数字の操作はできません。
宝くじには攻略法は存在しないのです。

最近では宝くじ売り場で銀行員のふりした詐欺師にお金をだまし取られたり、宝くじ売り場の人に当たりくじをだまし取られたりというケースもあります。
他にも宝くじの販売権を売ると持ちかけてくる詐欺師もおり、詐欺の種類は多様化しているのです。

アフィリエイト詐欺の手口

アフィリエイトの目的

一昔前にアフィリエイトという言葉がよく取り上げられました。
アフィリエイトとは、成功報酬型広告と言われています。
ホームページやブログを利用した広告携帯の一つです。

アフィリエイトは、表示回数やクリック回数や成果報酬といった形で分類がされています。
自分のホームページで広告のあるページが閲覧されたりクリックされたり、自分のページから購入がされたりすることで収入を得ることができる仕組みです。
自分の紹介した商品に興味を持ってもらったり購入をしてもらったりすることで、掲載者は利益を得ることができます。

アフィリエイトを利用した詐欺

アフィリエイトというのは基本的に自分が使用してよかったものを紹介するものです。
しかし、最近ではアフィリエイトを斡旋することで行われる詐欺があり、これがアフィリエイト詐欺と言われています。

アフィリエイト詐欺というのはアフィリエイトが不労所得を得られる点に注目をして、楽にお金が稼げるということをうたい文句とされています。
もちろん、上手に作業をすればアフィリエイトでも利益が得られますが、注意が必要です。

まず、アフィリエイトで月に3万円以上稼ぐ人はアフィリエイトをしている人の中でたったの2パーセントです。
アフィリエイトで稼いで生活するというのは現実的にはほぼあり得ません。

アフィリエイト詐欺というのは知識に疎い人を騙し出資させるケースが多いです。
詐欺の手口として、稼ぐためのアフィリエイト教材を売りつけたり、講座を受けるための会員料を支払わせたりということを行い詐欺を行います。
在宅ワーク詐欺や投資詐欺とも手法が似ているのも特徴です。

アフィリエイト詐欺が狙われるケースとして子育て中の主婦が多いです。
家事や育児の合間にできること、自宅で行えることが主婦にとってはとても魅力であり興味を引きます。
やはり仕事をするにあたって、主婦は外に働きに出ることが難しいですし子供のために家にいたいと思う人は多いのです。
そこで、主婦のそのような気持ちに漬け込んでこのアフィリエイト詐欺は行われます。

詐欺の手法としても最近では手の込んだものが増えています。
まずは全くアフィリエイトとは無縁の仕事の求人として案内されるケースも手口の一つです。
最初にアフィリエイトではないと思わせ警戒を解いて安心させた上で、話を進めていくために思わず信じやすい環境が生まれます。

最初には文字入力や文字起こしといったアルバイトとして求人誌には記載をします。
いざ問い合わせをするとすでに採用者が決まったために別の仕事はどうかと投げかけられ、この仕事がアフィリエイトなのです。
当初と違う仕事を斡旋するということで初期費用無料や仕事の優遇といった魅力的な言葉を詐欺師は伝えてきます。
このような手口での話が出てきて怪しいとおっ持ったらその場では契約を結ばないことが重要です。